専攻科
特別支援教育特別専攻科
特別支援教育の専門家を養成
特別専攻科とは
現職教員、もしくは教員免許状の取得(見込み)者を対象とする教員養成課程として、より高度な専門性を教授研究し、特別支援学校を中心とした地域の教育現場において子どもが抱える個々の多様な実態及び教育的ニーズに対して問題解決能力を発揮できる特別支援教育の専門家を養成することを目的としています。
特別な教育的ニーズに応えるために
特別支援教育とは、"Special Needs Education=特別な教育的ニーズに応える教育"です。日本ではインクルーシブ教育の実現に向けて、すべての教員に、障害の有無にかかわらず、子ども一人ひとりが持っている教育的ニーズを把握して適切に対応する専門性が求められています。 本専攻科では、「障害とは何か」を考え、特別支援教育の歴史や定義、関連する制度・政策の変遷、諸外国における特別支援教育の実際などから、これからの日本で行われるべき特別支援教育の在り方と教育理念について、ビジョンが持てる教員を養成することを目指しています。
1年間で特別支援学校教諭一種免許状が取得できる教育課程(知的障害者・肢体不自由者・病弱者の3領域)
- 必修科目…16科目
- 選択科目…7科目(うち3単位以上選択必修)
- 長期履修制度(2年間)あり
現職教員も学びやすい平日の夜間開講
授業時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|---|
18:30-20:00 |
✕ | ● | ● | ● | ✕ |
20:10-21:40 | ✕ | ● | ● | ● | ✕ |
- この他、土日や夏休み期間中に集中講義を年間10日程度実施する予定です。
特別専攻科受講⽣メッセージ
理論に裏付けられた生きた学び
はこれまで中学校で勤務をしており、教育委員会が実施している法定認定講習で特別支援学校教諭二種免許状を取得しました。更に専門的に学びたいと思っているときに専攻科を知り、働きながら無理なく学べることに魅力を感じ入学しました。専攻科では、理論を学ぶだけでなく実際に生徒を想定しての対応策を考えたり授業作りをしたりするなどたくさんの学びがありました。また、先生方の手厚いご指導や同期の仲間と切磋琢磨し合えることで楽しく学ぶことができ1年間で特別支援学校教諭一種免許状を取得することができました。現在は、念願だった特別支援学校で勤務をしています。はじめての特別支援学校での勤務で戸惑うこともありますが、専攻科で学んだことで自信を持って勤務することができていると思います。専攻科は、特別支援学校教諭一種免許状の取得を考えている先生方にぜひおすすめです。
新たな視点を仲間とともに学ぶ喜び
今年度は、特別支援学級(知的学級)を担任し、専攻科で学んだ、「一人ひとりのニーズを把握し、個別最適な学び」を実践しているところです。専攻科では、指導の土台となる理論から、実践例を基にした具体的な指導まで楽しい講義ばかりでした。とにかくおもしろかったです。一緒に講義を受ける仲間たちとの意見交流も、新たな発見や違う視点の考えを知る良い機会でした。これからも子どもたちが最適な学びができるように、学び続けようと思っています。 (小学校教諭)
教育の変化に対応できる最先端の学び
高校で働きながら長期履修制度を利用して学んでいます。①仕事のペースに合わせて学べること。②同じ志を持った仲間と共に学べること。③教育の変化に対応できる最先端の知識を学べること。全てが自分にとっては最良の環境でした。10年以上前に二種免許状を取得していましたが、専攻科での学びにより、時代の流れとともに、様々な変化に対応する力を身につける必要性を強く感じました。一種免許状取得をめざして、新しく学び直しが出来る機会を得ることができ、大変有り難く思っています。(高等学校教諭)
育成する専門性
- 1.
- 心理及び生理・病理的な知識と多様性理解の観点に基づいた【人間理解力】
- 2.
- 子どもの教育的ニーズの把握からの【科学的分析力】及び【課題解決能力】
- 3.
- 校内外で切れ目のない教育的支援を行うための【コーディネート能力】
- 4.
- 多職種連携及び協働のための【論理的説明力】と【コミュニケーション能力】
カリキュラム
免許状取得のための必修単位27単位と選択必修3単位以上の計30単位を修得することが、本専攻科の修了要件になります。単位数にかっこがついている科目は選択科目です。
教育職員免許法施行規則に定める科目区分 | 科目名 | 単位数 | 教育領域 | 開設時期 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中心領域 | 含む領域 | |||||||
第1欄 | 特別支援教育の基礎理論に関する科目 | 特別支援教育概説 | 2 | 秋 | ||||
第2欄 | 特別支援教育領域に関する科目 | 心身に障害のある幼児、児童又は生徒の心理、生理及び病理に関する科目 | 知的障害者の心理・生理・病理 | 2 | 知 | 肢病 視聴 |
春 | |
肢体不自由者の心理・ 生理・病理 |
2 | 肢 | 春 | |||||
病弱者の心理・生理・ 病理 |
2 | 病 | 春 | |||||
心身に障害のある幼児、児童又は生徒の教育課程及び指導法に関する科目 | 知的障害者教育 | 2 | 知 | 肢病 | 秋 | |||
肢体不自由者教育 | 2 | 肢 | 秋 | |||||
病弱者教育 | 2 | 病 | 秋 | |||||
インクルーシブ教育指導法I | 2 | 肢 | 通年 | 隔週 | ||||
インクルーシブ教育指導法II | 2 | 病 | 通年 | 隔週 | ||||
インクルーシブ教育指導法III | (2) | 知 | 通年 | 隔週 | ||||
第3欄 | 免許状に定められることとなる特別支援教育領域以外の領域に関する科目 | ・心身に障害のある幼児、児童又は生徒の心理、生理及び病理に関する科目 ・心身に障害のある幼児、児童又は生徒の教育課程及び指導法に関する科目 |
障害のある児童又は生徒の心理・生理・病理概説 | 2 | 重複LD (重複・LD・ADHD) | 知肢病 | 春 | |
視覚障害者教育 | 1 | 視 | 春 | 集中 | ||||
聴覚障害者教育 | 1 | 聴 | 秋 | 集中 | ||||
発達障害者教育 | 1 | 重複LD (情緒・LD・ADHD) | 春 | 集中 | ||||
重複障害者教育 | 1 | 重複LD (重複・言語) | 秋 | 集中 | ||||
ダイバーシティ教育実践研究IA | (1) | 重複LD (LD) | 春 | |||||
ダイバーシティ教育実践研究IB | (1) | 重複LD (LD) | 秋 | |||||
ダイバーシティ教育実践研究IIA | (1) | 重複LD (ADHD) | 春 | |||||
ダイバーシティ教育実践研究IIB | (1) | 重複LD (ADHD) | 秋 | |||||
ダイバーシティ教育実践研究IIIA | (1) | 重複LD (情緒) | 春 | |||||
ダイバーシティ教育実践研究IIIB | (1) | 重複LD (情緒) | 秋 | |||||
第4欄 | 心身に障害のある幼児、児童又は生徒についての教育実習 | 特別支援教育実践研究 | 1 | 通年 | ||||
特別支援教育実習 | 2 | 秋 | ||||||
免許状取得のための必修単位 (a) | 27単位 | |||||||
修了要件 ( a+3単位以上選択必修 ) | 30単位 |
※カリキュラムは変更することがあります。
2024年度時間割
春学期
※夜間1限:18:30-20:00 夜間2限:20:10-21:40
火 | 水 | 木 | |
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夜間1限 | 病弱者の心理・生理・病理(上月 正博・金 珉智) ※一部集中 |
ダイバーシティ 教育実践研究IA (中林 浩子) |
知的障害者の心理・ 生理・病理 (金原 洋治・金 珉智) ※一部変則 |
ダイバーシティ 教育実践研究ⅡA (中林 浩子) |
|||
夜間2限 | 障害のある児童又は生徒の心理・生理・病理概説 (金 珉智) |
インクルーシブ教育 指導法Ⅰ(趙 彩尹) (4/10-5/22) |
肢体不自由者の心理・ 生理・病理(趙 彩尹) |
インクルーシブ教育 指導法Ⅱ(小原 愛子) (5/29-7/24) |
秋学期
※夜間1限:18:30-20:00 夜間2限:20:10-21:40
火 | 水 | 木 | |
---|---|---|---|
夜間1限 | 病弱者教育 (照屋 晴奈) |
ダイバーシティ 教育実践研究IB (中林 浩子) |
知的障害者教育 (太田 麻美子) |
夜間2限 | 肢体不自由者教育 (矢野 夏樹) |
インクルーシブ教育 指導法Ⅰ(趙 彩尹) (10/2-11/13) |
特別支援教育概説 (矢野 夏樹) |
インクルーシブ教育 指導法Ⅱ(小原 愛子)(11/20-1/15) |
科目等履修生
「科目等履修生」制度を活用して、特別支援教育特別専攻科で開講している科目から必要な単位を履修することで、特別支援学校教諭免許状の二種から一種への切り替えや領域の追加を行うための単位を修得することができます。 詳しくは、科目等履修生募集要項をご覧いただき、事前にご相談ください。
〒751-8510 山口県下関市大字二丁目1番1号 下関市立大学 学務部教務課
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特別支援教育特別専攻科に関するお問合せ
授業に関することは、学務部教務課まで
kyomu@shimonoseki-cu.ac.jp
入試に関することは、入試部入試課まで
nyugaku@shimonoseki-cu.ac.jp